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メールマガジン


今回のお題はChatGPT(Generative Pre-trained Transformer; 生成可能な事前学習済変換器)についてです。

当社の事業と直接かかわりがあるがどうか少し疑問ですが、巷で話題のChatGPTについて少し調べてみました。

ネットに掲載されていた例ですが、ChatGPTに「自動車業界向けのAIニュースに関するメールマガジンを作ってください」と入力したところ、タイトルも含めて次のような文章が即座に生成されたとのこと。

「こんにちは。AIの最新ニュースをお届けする『AIのマガジン』です。
 今回は、自動車業界でのAIの活用方法をご紹介します。
 
 AI(人工知能)は、コンピューターが人間と同様に学習や思考を行うことができる技術です。自動車業界では、AIを採用することで、自動運転車の実現や、車両のセンサーやカメラで収集されたデータをもとにした予測分析などが可能になります。

 例えば、自動運転車においては、AIを使用することで、車両が自動的に道路を走行し、交差点での停止や左折などをおこなうことができます。また、車両のセンサーやカメラで収集されたデータをもとにした予測分析により、車両の故障やアクセスの予測ができるようになります。

 さらに、AIを使用することで、自動車の生産プロセスや品質管理などにも活用されています。

 今後も、AIに関する最新ニュースや、自動車業界での活用事例をお届けしていきますので、お楽しみに!」

実際、お読みになっていかがでしょうか。正直、ほとんど違和感は感じません。ChatGPTは「オリジナルのテキストを生成することができる人工知能ツール」で、OpenAIという会社が開発したものです。すでにアクティブユーザーは2か月間で1億人に達しており、TikTokやInstagramが1億人に到達するのにかかった期間がそれぞれ9か月と2年半だったのに対して、史上最速だそうです。

ChatGPTは対話型のサービスであり、質問に答えてもらうことも、詩や歌、エッセイ、短編小説などを書いてもらうこともでき、特定のテストに対して、人間と同水準以上の回答を行うこともできるとされています。将棋や囲碁の世界では、すでにAIがトッププロを超えていますが、従来は難しいとされていた感情表現とか芸術的創造という人間独自の特徴まで、いよいよ踏み込んできたということでしょうか。すごく面白くて大ヒットした小説が、実はChatGPTが書いたというようなことも、もはや空想ではありません。

上記のような途方もない能力を有していることから、ChatGPTが持つリスクについて多くの識者が見解を述べています。例えば、教育現場において生徒がChatGPTで生成した論文を提出してきたらどうするか。ChatGPTが参照する元の記事についての著作権は保護されているか。あるいは、会社の機密情報を入力してしまったらどうなるのかなど、これから使用についてのルールを決めていかなければならないというのが実態のようです。

これまでは、なにかわからないことがあれば、Googleで検索して知識や情報を取り込み、それに自分のアイディアを追加して解決していくというのが手順でしたが、ChatGPTはそのアイディアの部分も提案してくれるということでしょうか。

今回のメールマガジンはもちろんChatGPTによる生成ではありませんが、機会があれば、「テーマだけインプットしてどのような返事が返ってくるか」やってみたいような気もします。



今回のお題はペロブスカイト太陽電池についてです。

 全国の太陽光パネルの設置面積は山手線の内側約65㎢の約60倍にあたり、2020年末時点で100万kwの原発60基分に相当する5,984万kwがすでに導入されているとのことです。昨今の電気料金の急激な高騰もあり、当社も社屋の屋上に太陽光パネルを設置し、環境に配慮するとともに電気代の節減にも取り組んでいます。

 太陽光パネルはもともとは日本メーカーが世界市場で大きなシェアを占め、さまざまな新しい技術開発に取り組んでいましたが、中国メーカーとの価格競争に敗れ多くの企業が撤退に追い込まれました。

 政府のエネルギー基本計画によれば、2030年の電源構成では再生可能エネルギーの割合を36~38%としており、その大部分を太陽光発電で実現するとしています。そのためには太陽光パネルを現在の3倍の面積に設置しなければなりませんが、既存のシリコン太陽電池を自然環境への影響なく設置することは現実的にも難しいと思われます。そこで、次世代太陽電池であるペロブスカイト太陽電池が大きな注目を集めています。ペロブスカイトとは聞きなれない用語ですが、ペロブスカイトは「灰(かい)チタン石」のことで、ロシアの鉱物学者により発見されたものです。このペロブスカイトを太陽電池に使うことを日本の科学者が考え出し、イギリスの大学と日本の研究機関の共同開発により発電効率が飛躍的に向上したことで、一気に次世代太陽電池の本命としてクローズアップされてきています。

 ペロブスカイト太陽電池は薄くて軽く、プラスチックフィルムなどにも加工でき、折り曲げることもできるため、ビルの壁面や自動車の屋根などシリコン太陽電池が置けない場所にも設置できます。また、室内などの光の弱い場所でも発電でき、エネルギー変換効率もシリコン太陽電池を上回る可能性もあります。EV車の屋根にペロブスカイト太陽電池を貼れば、約20㎞を走行できる分の電力を賄えるという試算もあります。このような優れた特長からJAXAも将来的な衛星への搭載の可能性を研究し始めています。

 既存のシリコン太陽電池は製造技術が確立してスケールメリット勝負となり中国メーカーが市場を席捲していますが、ペロブスカイト太陽電池は日本国内での原料調達が可能で、日本企業が得意な技術を活用して製造できることから、新たな競争力のある製品となることが期待されています。とはいえ、シリコン太陽電池の二の舞を踏まないよう量産においてもイニシアチブをとれるよう国全体で協力していかなければと思います。

 当社はさまざまな機能性フィルムの貼合およびそれらを電気的に接合するという技術をコアとして多くの試作・量産案件を行っております。これらは、ペロブスカイト太陽電池の製造技術には欠かせない要素プロセスであり、その開発・製造に積極的に貢献したいと考えています。

 今年は「記録的に早く桜が開花した」とさかんに報道されています。桜前線の対象は基本的にはソメイヨシノですが、このソメイヨシノの樹勢が低下しつつあり、倒木リスクがある場合には伐採も行われています。このソメイヨシノの代替品種としてジンダイアケボノという桜の植樹が進んでいます。ジンダイアケボノはソメイヨシノ系ですが、調布市の神代植物公園に原木があり、開花時期はソメイヨシノより数日早く、花弁のピンク色が濃くグラデーションもあり鮮やかとのことです。


今回のお題はSDGs(Sustainable Development Goals)についてです。

 SDGsは「持続可能な開発目標」と訳されており認識が進んでいますが、具体的に会社の経営や個人の行動をどのように変えていくべきなのか、少し戸惑うところもあります。長野県は全国に先立って「長野県SDGs推進企業登録制度」を制定し、多くの企業が参加しております。当社も2020年に登録し、具体的な目標を3点ピックアップし経営目標に落とし込み定常的にフォローしています。

 長野県の資料によれば、SDGs経営とは「自社の事業を通じて社会課題を解決する取り組み」と定義しています。SDGsに取り組まない企業は、顧客、従業員、投資家、社会から選ばれなくなり、逆にSDGs経営を推進することが企業価値の向上やビジネスチャンスの獲得につながることが数字として表れてきていると説明しています。

 個人的には「企業活動により社会が得られる利益」>「企業活動が社会に与える負荷」という数式が成立しないと、その企業は社会的な存在価値が問われるということではないかと考えています。どんなに優れた製品を作り社会に提供したとしても、かつての公害問題のように多くの人に被害を与えるような大きな社会的負荷がかかるのであれば、その製品や企業は社会からNoをつきつけられるということだと思います。

 春になり暖かくなると、諏訪湖から大量のユスリカ(ウンカ)が発生してきます。桜は待ち遠しいのですが、この厄介者が付近のコンビニの壁を覆いつくす光景は地元で慣れているはずの人にとっても頭痛の種です。当社は医療系の仕事もしていますので、虫が製品のなかに紛れ込むことは絶対に避けなければなりません。いろいろ対策は取っているのですが、なにしろ向こうは何億匹!という数ですので大変です。ところが、このユスリカが諏訪湖から発生することによって、諏訪湖の富栄養化を防いでいるという学説もあるようですから、我々の都合だけで判断してはいけないようです。毎年繰り返されるユスリカの大発生も、SDGs的?にいえば、維持していかなければならない自然の摂理ということになりますね。


今回のお題は恒温恒湿室についてです。

 『恒温恒湿』(こうおんこうしつ)という言葉はあまり聞きなれない向きも多いかと思いますが、さまざまな製品を製造したり研究開発する過程ではとても大切な機能です。ちなみに、『恒温』とは、ある目的のために長時間、温度を一定に維持することを言い、さらに温度と湿度を一定にすることを『恒温恒湿』と言います。

 当社に依頼されるお客様の多くは、各社で進められている研究開発において、①要素技術とデータの相関比較を行うために環境を同じにする必要があること、②原材料の状態や性質を同一にするために保管状態を同じにする必要があること、③材料試験などの物性試験は同一環境で実施する必要があること、④研究開発データから量産条件を絞り込み最適な条件を抽出する必要があること、⑤機械や電子機器などの出荷前に行われる稼動試験、または、使用開始前に行われる「慣らし運転」(エージング試験)を行う必要があること等の目的のために恒温恒湿室を使用されます。ちなみに、エージング試験とは、実際の使用環境や使用法と同じように稼動させてみて、性能や機能が仕様通りに発揮されるか、不良箇所などがないかなどを調べることを言います。

 このように恒温恒湿室は研究開発や量産準備のために欠かせない設備です。当社は「大型恒温恒湿室2台」を保有し、「24時間×365日対応」でご提供しております。簡単な測定作業なども可能です。使用代金についてはホームページにアップしてありますが、競合他社と比較しても廉価なレベルとなっておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 当社は長年に亘り、Jリーグの松本山雅のスポンサーをしています。松本山雅は、1965年、当時の国体サッカー長野県選抜の選手を中心に山雅サッカークラブが創部され、クラブ名は選手のたまり場だった喫茶店「山雅」に由来しているそうです。現在はJ3でJ2昇格を目指していますが、2015年、2019年にはJ1で日本のトップチームと試合をしたこともあります。3月5日からJリーグ(J3)の試合が始まります。社内にも山雅ファンの社員が沢山おり、試合が始まるのを心待ちにしております。ホームゲームでは当社のロゴも掲示されますので、ご覧いただければと思います。『積小為大(せきしょういだい)』One SoulでめざせJ3優勝!


今回のお題は「『塗る(paint)』と『貼る(bonding)』」についてです。

 ある材料Aにある物質Bを「塗ったり」または「貼ったり」することで、材料Aにはない機能や新たな特性を得るというのが、「塗る」「貼る」という工程の目的です。

 当社は「貼る」=「貼合(てんごう)」をひとつの主柱事業としていますが、「貼合」という領域が我々が考えている以上に大きく広がってきています。いくつか分野をあげますと、①加飾・装飾、②工業・自動車、③土木・建築、④LCD・OLED、⑤タッチパネル、⑥エネルギー、⑦実装、⑧半導体、⑨ライフサイエンス、⑩エレクトロニクス、⑪パッケージ、⑫バリアフィルム分野などです。こうしてみるとほとんどすべての産業領域において、「貼る」という工程は欠かせないものとなっています。

 従来は、「塗る」という方法でしかユーザーが求める機能を得られなかったことが、「貼る」という方法でより簡単に実現できるという大きなパラダイムシフトが起きているのではないでしょうか。たとえば、かつて、電車の外装はペンキを塗って防錆したり、路線や列車の種別をしたのですが、最近ではフィルムを「貼る(ラッピング)」ことで同じ効果・目的が得られるケースが増えてきました。住宅の内壁では、塗料や壁材を「塗る」のではなく、壁紙を「貼る」というのが主流です。一方、漆工芸などでは本当の美しさを実現するためには、依然として「塗る」という工程が欠かせないようなケースもあります。

 「貼る」においては、どのような機能を有するフィルムを開発するかが第一の課題です。そして、開発されたフィルムをどんな方法で貼合すれば、求められる機能を発揮できるかが次の課題となります。どんなに高機能なフィルムもユーザーが満足できる形で「貼る」ことができなければ意味がありません。当社は、もともとスマートフォン等に搭載される液晶表示体の性能を発揮するために、さまざまな機能性フィルムを、いろいろな形状の基材に高精度で貼合することを得意としていました。ここで培った技術やノウハウをもとに、今まででとは異なる分野のお客様や新しい「貼合」の実現を求められるケースが増えてきています。

 私どものホームページには「貼合」に関する技術的な内容や、保有設備なども詳細にアップしてあります。また、スキルの高いエンジニア・スタッフもおりますので、よりチャレンジングな「貼合」案件など、試作・量産にかかわらず遠慮なくお問い合わせください。

 当社は諏訪湖に近いところに本社を有していますので、最後に「諏訪湖あるある」をひとつ。この時期になりますと、時には氷点下10℃というような非常に厳しい寒さとなります。「寒くて嫌だねぇ」「早く暖かくなるといいね」というのがあいさつ代わりなのですが、寒さが少し緩んで、凍った諏訪湖の氷が溶けたりすると、ちょっと残念な気持ちになります。寒いのは大変ですが、御神渡りができるほど諏訪湖が凍ることを少し期待してしまう諏訪人です。