各種ベアチップ微細実装、液晶パネル精密貼合わせ、試作から量産まで一貫受託!


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今回のお題はSDGs(Sustainable Development Goals)についてです。

 SDGsは「持続可能な開発目標」と訳されており認識が進んでいますが、具体的に会社の経営や個人の行動をどのように変えていくべきなのか、少し戸惑うところもあります。長野県は全国に先立って「長野県SDGs推進企業登録制度」を制定し、多くの企業が参加しております。当社も2020年に登録し、具体的な目標を3点ピックアップし経営目標に落とし込み定常的にフォローしています。

 長野県の資料によれば、SDGs経営とは「自社の事業を通じて社会課題を解決する取り組み」と定義しています。SDGsに取り組まない企業は、顧客、従業員、投資家、社会から選ばれなくなり、逆にSDGs経営を推進することが企業価値の向上やビジネスチャンスの獲得につながることが数字として表れてきていると説明しています。

 個人的には「企業活動により社会が得られる利益」>「企業活動が社会に与える負荷」という数式が成立しないと、その企業は社会的な存在価値が問われるということではないかと考えています。どんなに優れた製品を作り社会に提供したとしても、かつての公害問題のように多くの人に被害を与えるような大きな社会的負荷がかかるのであれば、その製品や企業は社会からNoをつきつけられるということだと思います。

 春になり暖かくなると、諏訪湖から大量のユスリカ(ウンカ)が発生してきます。桜は待ち遠しいのですが、この厄介者が付近のコンビニの壁を覆いつくす光景は地元で慣れているはずの人にとっても頭痛の種です。当社は医療系の仕事もしていますので、虫が製品のなかに紛れ込むことは絶対に避けなければなりません。いろいろ対策は取っているのですが、なにしろ向こうは何億匹!という数ですので大変です。ところが、このユスリカが諏訪湖から発生することによって、諏訪湖の富栄養化を防いでいるという学説もあるようですから、我々の都合だけで判断してはいけないようです。毎年繰り返されるユスリカの大発生も、SDGs的?にいえば、維持していかなければならない自然の摂理ということになりますね。


今回のお題は恒温恒湿室についてです。

 『恒温恒湿』(こうおんこうしつ)という言葉はあまり聞きなれない向きも多いかと思いますが、さまざまな製品を製造したり研究開発する過程ではとても大切な機能です。ちなみに、『恒温』とは、ある目的のために長時間、温度を一定に維持することを言い、さらに温度と湿度を一定にすることを『恒温恒湿』と言います。

 当社に依頼されるお客様の多くは、各社で進められている研究開発において、①要素技術とデータの相関比較を行うために環境を同じにする必要があること、②原材料の状態や性質を同一にするために保管状態を同じにする必要があること、③材料試験などの物性試験は同一環境で実施する必要があること、④研究開発データから量産条件を絞り込み最適な条件を抽出する必要があること、⑤機械や電子機器などの出荷前に行われる稼動試験、または、使用開始前に行われる「慣らし運転」(エージング試験)を行う必要があること等の目的のために恒温恒湿室を使用されます。ちなみに、エージング試験とは、実際の使用環境や使用法と同じように稼動させてみて、性能や機能が仕様通りに発揮されるか、不良箇所などがないかなどを調べることを言います。

 このように恒温恒湿室は研究開発や量産準備のために欠かせない設備です。当社は「大型恒温恒湿室2台」を保有し、「24時間×365日対応」でご提供しております。簡単な測定作業なども可能です。使用代金についてはホームページにアップしてありますが、競合他社と比較しても廉価なレベルとなっておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 当社は長年に亘り、Jリーグの松本山雅のスポンサーをしています。松本山雅は、1965年、当時の国体サッカー長野県選抜の選手を中心に山雅サッカークラブが創部され、クラブ名は選手のたまり場だった喫茶店「山雅」に由来しているそうです。現在はJ3でJ2昇格を目指していますが、2015年、2019年にはJ1で日本のトップチームと試合をしたこともあります。3月5日からJリーグ(J3)の試合が始まります。社内にも山雅ファンの社員が沢山おり、試合が始まるのを心待ちにしております。ホームゲームでは当社のロゴも掲示されますので、ご覧いただければと思います。『積小為大(せきしょういだい)』One SoulでめざせJ3優勝!


今回のお題は「『塗る(paint)』と『貼る(bonding)』」についてです。

 ある材料Aにある物質Bを「塗ったり」または「貼ったり」することで、材料Aにはない機能や新たな特性を得るというのが、「塗る」「貼る」という工程の目的です。

 当社は「貼る」=「貼合(てんごう)」をひとつの主柱事業としていますが、「貼合」という領域が我々が考えている以上に大きく広がってきています。いくつか分野をあげますと、①加飾・装飾、②工業・自動車、③土木・建築、④LCD・OLED、⑤タッチパネル、⑥エネルギー、⑦実装、⑧半導体、⑨ライフサイエンス、⑩エレクトロニクス、⑪パッケージ、⑫バリアフィルム分野などです。こうしてみるとほとんどすべての産業領域において、「貼る」という工程は欠かせないものとなっています。

 従来は、「塗る」という方法でしかユーザーが求める機能を得られなかったことが、「貼る」という方法でより簡単に実現できるという大きなパラダイムシフトが起きているのではないでしょうか。たとえば、かつて、電車の外装はペンキを塗って防錆したり、路線や列車の種別をしたのですが、最近ではフィルムを「貼る(ラッピング)」ことで同じ効果・目的が得られるケースが増えてきました。住宅の内壁では、塗料や壁材を「塗る」のではなく、壁紙を「貼る」というのが主流です。一方、漆工芸などでは本当の美しさを実現するためには、依然として「塗る」という工程が欠かせないようなケースもあります。

 「貼る」においては、どのような機能を有するフィルムを開発するかが第一の課題です。そして、開発されたフィルムをどんな方法で貼合すれば、求められる機能を発揮できるかが次の課題となります。どんなに高機能なフィルムもユーザーが満足できる形で「貼る」ことができなければ意味がありません。当社は、もともとスマートフォン等に搭載される液晶表示体の性能を発揮するために、さまざまな機能性フィルムを、いろいろな形状の基材に高精度で貼合することを得意としていました。ここで培った技術やノウハウをもとに、今まででとは異なる分野のお客様や新しい「貼合」の実現を求められるケースが増えてきています。

 私どものホームページには「貼合」に関する技術的な内容や、保有設備なども詳細にアップしてあります。また、スキルの高いエンジニア・スタッフもおりますので、よりチャレンジングな「貼合」案件など、試作・量産にかかわらず遠慮なくお問い合わせください。

 当社は諏訪湖に近いところに本社を有していますので、最後に「諏訪湖あるある」をひとつ。この時期になりますと、時には氷点下10℃というような非常に厳しい寒さとなります。「寒くて嫌だねぇ」「早く暖かくなるといいね」というのがあいさつ代わりなのですが、寒さが少し緩んで、凍った諏訪湖の氷が溶けたりすると、ちょっと残念な気持ちになります。寒いのは大変ですが、御神渡りができるほど諏訪湖が凍ることを少し期待してしまう諏訪人です。


イングスシナノでは、1/25から開催される第24回半導体・センサ パッケージング展(ネプコン ジャパン2023内)に出展致します。

場所 : 東京ビッグサイト 東展示棟
     弊社ブース:東3ホール 25-15

日時 : 2023/1/25(水) ~ 1/27(金) 10:00 ~ 17:00

最新情報はwebへ ➤ https://www.nepconjapan.jp/tokyo/ja-jp/about.html



新年、あけましておめでとうございます。
さて、2023年最初のお題は『日本型EMS』についてです。

 EMSとはElectronics Manufacturing Service(電子部品等の受託製造サービス)を意味します。日本の下請外注生産方式をもとにして、米国のシリコンバレーで商品の企画や設計を行うファブレス企業が、標準化されたモジュールを大量かつ低コストで生産する仕組みであり、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業などがその代表です。長く続いた円高の影響もあり多くの日本の製造業が競争力を失ったひとつの要因と言われています。
 
 実際、2010年頃には日本産業が抱える問題として、6つの要因が挙げられていました。①超円高、②法人税の実効税率の高さ、③自由貿易協定の遅れ、④電力価格問題、⑤労働規制の厳しさ、⑥環境規制の厳しさで、いわゆる「6重苦」問題と言われ、この企業環境の悪化により、日本の産業が国内における立地競争力を失い、空洞化が進んだという現象が顕著でした。

 ところが、こうした厳しい環境下においても、実は日本のEMSはしぶとく生き残っています。その理由として、①日本型EMSは海外大手EMSが手がけられないニッチ領域で存在感を発揮していること。②前述の6重苦とは逆に、円安、経済安全保障(サプライチェーン)、国内生産による差別化、made in Japanの再認識などの追い風があること。③国内大手メーカーがリソースを開発、設計、マーケティング等に集中し、モノづくりをアウトソーシングする流れが改めて顕著であることなどがあげられます。

 当社も日本型EMSの一社として国内生産による差別化を図っており、①少量多品種対応、②短納期=柔軟性、③高度な品質保証体制(ISO9001,IATF16949, ISO14001)、④BCPの充実、⑤試作から量産までのシームレス対応、⑥貼合・実装に関する高度な技術力とそれを担うエンジニアの育成・確保等を中・長期的な観点から進めております。これらについて地道な努力を積み重ねることにより、日本型EMSとして「なくてはならない存在」と皆さま方からのご評価をいただけるのではないかと考えております。

 マスコミでも繰り返し報道されていましたが、ユーラシア・グループ(世界最大の政治リスク専門コンサルティング会社)が2023年のリスクをリストアップしています。ワースト5は、①ならず者国家ロシア、②習主席への権力集中、③大量「混乱」兵器、④インフレの衝撃波、⑤追い込まれたイランだそうです。さらに残る5つのリスクとして、⑥エネルギー危機、⑦健康・教育・生活水準の指標である人間開発指数の停滞、⑧米国の分断、⑨デジタルネイティブ世代(Z世代)の台頭、⑩水不足をあげています。どれも世界規模でのリスク回避が必要な案件ですが、私たちの生活も企業活動もこれらのリスクと無関係では成立しませんので、自らのフレキシビリティを高め、臨機応変に乗り切っていきたいと思います。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。


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