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メールマガジン 10月
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今回は「シンギュラリティ」についてです。
最近、シンギュラリティという言葉を耳にすることがありますが、いったいどういうことなのか、少し調べてみました。もともとは「たった一つの、奇妙な点」という意味のラテン語らしいのですが、数学や物理学では「従来のルールが通用しない無限の点」を表す意味になり、現在では「AIの進化によって、人類のこれまでの経験則や予測がまったく通用しなくなる大転換点」を指す言葉になったとされています。AIが人類の知性を超えて、社会が予測不可能な激変を迎える転換点であり、米国の未来学者が2045年に到来すると提唱しました。
ずっと昔、「2001年宇宙の旅(原題:2001: A Space Odyssey)」という難解な映画があり、その中で宇宙飛行士に指示を出す「HAL」というコンピュータが登場しました。(ちなみに、HALという名称はIBMのそれぞれひとつ前のアルファベットから来ていると言われています)そのころは、「コンピュータが感情を持つとか、さっぱりわからない」という感じでしたが、「夕飯の献立はAIに聞いてみる」という人も珍しくないようですから、すでに身近なものになっています。
シンギュラリティは、私たちが考えていたよりも遥かに早く進んでいます。例えば、将棋、チェス、囲碁などではどんな名人よりAIの方が強くなってしまいました。さらに、AIが自らより優れたAIを開発し始めるようになれば、知性の進化は指数関数的に加速します。その時、私たちの仕事や役割はどうなるのでしょう。過去のデータを学習し、最適解を素早く導き出すタスクでは、人間はAIに敵いません。暗記や定型業務、効率化の追求といった分野は、もはやAIの独壇場です。
さらに、ここ数年の生成AIの爆発的な進化により、AIでは難しいとされていた文章の執筆、画像の生成、プログラミング、作曲、さらには高度なデータ分析まで、「人間にしかできない」と思われていた領域もどんどんAIが取り込んでいます。YoutubeにはAIがカバーした歌謡曲もアップされていますが、違和感はありません。AIはデータのない場所に「問い」を立てることはできないとか、情熱や意志、欲望を抱くのは、生身の人間だけ。感情を揺さぶるストーリーを書いたり、他人と信頼関係を築く力などは、心を持たないAIには代替できないと言われますが、果たしてどうでしょう。感情を持つAIが登場してくるのもそう先の話ではなさそうです。
以下、余談です。
夏の間、飛び交っていた燕はいつの間にか見かけなくなります。春先には飛来情報がニュースになりますが、いなくなったことは誰も気がつきません。燕は秋風が吹き始めると「ねぐら」と呼ばれる川や湖のヨシ原へ徐々に集まり、準備ができた燕から順に南の国へ旅立っていきます。諏訪地域でのツバメの集団ねぐらは、諏訪湖へ注ぐ「上川(かみかわ)河川敷のヨシ原」で、隣の伊那地域などからも子育てを終えたツバメたちが1万羽規模で大集結する、非常に有名なスポットだそうです。日没が近づくと、上空に数千〜1万羽のツバメが現れて激しく乱舞し、暗くなると同時に一斉にヨシ原へ急降下するダイナミックな光景らしいのですが、まだ、見たことはありません。ともあれ、燕たちはAIとは無縁の自然の摂理に従って、今年も帰っていきました。
(T)
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