メールマガジン 10月
今回のお題は『GX(グリーントランスフォーメーション)』についてです。
GXとはグリーントランスフォーメーションの略で化石燃料をできるだけ使わず、クリーンなエネルギーを活用していくための変革やその実現に向けた活動のことです。現在、人類のさまざまな活動のエネルギー源は化石燃料が中心で二酸化炭素をたくさん排出しますが、地球温暖化の最大の原因がこの二酸化炭素(温室効果ガス)とされます。日本は2050年にカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量を同じにする)を実現すると宣言しています。これを実現するためには、単に化石燃料をクリーンエネルギーに変えていくというだけではなく、社会の仕組みそのものを変え、一人ひとりの意識変革が欠かせません。
GXは私たちの生活のさまざまな面に関わってきますが、そのひとつとしてクローズアップされているのが衣料ロスの問題です。日本では1年間で29億着の衣料が供給され、そのうちの15億着が売れ残り、その多くが新品のまま廃棄されていると言われます。日本に限らず衣服の大量生産・大量廃棄は世界的にも大きな課題として認識され、EUは売れ残った衣料品の廃棄を禁止し、廃棄物を削減するための法律を発表しています。ファッション産業は、製造にかかるエネルギー量や衣服のライフサイクルの短さなどから、環境負荷が非常に大きい産業と指摘されています。
環境省は次世代のファッションのあり方という切り口でサステナブルファッションという資料をアップしています。図表やイラストを使って大変分かりやすく、また興味深い内容で、ファッション産業における環境負荷やリユース・リサイクルの現状、さらにはサステナブルファッションのあり方など、余計なお世話的(?)なレベルまで踏み込んでいますが、多くの示唆を含んでいると感じた次第です。
https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/index.html
当社は使用済みインクカートリッジのリサイクル事業等に長く携わっており、産業廃棄物収集運搬業許可、産業廃棄物処分業許可などのライセンスを保有し、社会環境の改善に微力ながら貢献しています。さらに、ここで上述に関わる新事業としてセイコーエプソン社とドライファイバーテクノロジーによる共創活動を進めています。ドライファイバーテクノロジーの詳細については同社のホームページをご参照ください。
https://www.epson.jp/prod/smartcycle/
10月17日(木)から19日(土)岡谷市民総合体育館およびテクノプラザ岡谷にて「諏訪圏工業メッセ2024」が開催されます。当社もブースを出展いたしますが、今年度はドライファイバーテクノロジーに関する展示を行う予定です。実際にドライファイバーテクノロジーで作成したサンプルの展示やノベルティなども配布する予定ですので、ぜひ当社ブースにもお立ち寄りください。
(T)