各種ベアチップ微細実装、液晶パネル精密貼合わせ、試作から量産まで一貫受託!


メールマガジン

今回のお題は、日本の半導体産業についてです。

 経済産業省は2022年6月に「我が国半導体産業復活の基本戦略」(以下、基本戦略といいます)をリリースし、この戦略に則ってさまざまな政策を展開しています。当社に関係が深い部分について少しピックアップしてみました。

 まず、パワー半導体についてです。基本戦略では「日本列島をパワー半導体の世界拠点に」と位置づけています。パワー半導体は、電気自動車などの世界的なグリーン投資の後押しで今後も需要が拡大すること。特に省エネ性能に優れたSiCパワー半導体は今後10年間で24倍!(3.4兆円)になることが見込まれること。激化する国際競争を勝ち抜くために国内での連携・再編を図ることで、日本全体としてパワー半導体の競争力を向上すること。そして日本を欧州、米国とならず世界の第三極の拠点となるとしています。当社もパワー半導体に関する実装案件を受託していますが、さらに技術・ノウハウを高め、最先端装置の導入も積極的に実施していきます。
 当社メルマガのバックナンバーで、信州酸化ガリウムデバイス化研究会に参加していることに触れましたが、酸化ガリウムはSiC(シリコンカーバイト)よりもさらにパワー半導体の性能をアップさせることができる基板と言われおり、基本戦略でも次世代グリーンパワー半導体として、GaN(窒化ガリウム)とともに取り上げられています。

 もうひとつが、最先端実装についてです。素子や電子回路の配線幅の微細化が限界に近づいていると言われるなかで、半導体の高性能化のために、一枚の基板上にロジック半導体とメモリーなどを同時に実装するチップレット技術が注目されています。このためには基板を垂直に実装する技術が必要であり、世界中のメーカーが開発に躍起となっています。日本には、世界有数の基板、材料、装置メーカーがあり、海外ファンドリーやOSAT(Outsourced Semiconductor Assembly and Test)メーカーとも連携を進めるとしています。

 当社はベアチップICやLEDなどの実装を数多く承っておりますが、上記のような最先端実装にも積極的に取り組んでいく予定です。また、当社は他社の資本等が入っていない独立系企業です。あらゆるお取引先からのニーズに柔軟に対応できますので、遠慮なくご用命ください。

 以下、余談です。先日、電池で駆動のアナログクォーツウォッチを購入しました。メカウォッチやソーラーウオッチなども何本か使っているのですが、クォーツウオッチは定期的な電池交換は必要ですが、多少、放っておいてもいつでも正確な時間を表示しますので、結局、一番使いやすいと思っています。ところが、近所の時計店にはほとんどアナログクォーツウオッチが売っておらす、メーカーのカタログにもめぼしい商品がほとんどありませんでした。国内外のメーカーの主流はすべてメカウォッチであり、価格も10万円以上が普通という様子です。かつて、アナログクォーツウオッチは、メカウオッチを駆逐したのですが、消費者の嗜好は、時とともに変わっていくものだと改めて感じました。

 弊社のホームページにメルマガのバックナンバーをアップしてありますので、覗いてみていただければ幸いです。(T)