各種ベアチップ微細実装、液晶パネル精密貼合わせ、試作から量産まで一貫受託!


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いつもお世話になっております。
今回のお題は『深紫外線LED』についてです。

新型コロナ感染はようやく第7波が収束の兆しが見えてきましたが、今後も次々と変異株が流行するのではないかと心配であり、今後も繰り返し出現する新ウィルスをいかに除去していくかは社会全体として取り組んでいかなければならないと思います。

こうした環境下において、深紫外線光源※は空気中にあるウィルスの不活性化や殺菌が可能なことから、新型コロナウィルス感染症対策のなかで注目されています。特に、深紫外線LEDは従来の深紫外線殺菌ランプが水銀を含んでいることや、ここ数年でハイパワー化が実現してきたことから、紫外線ランプを急速に置き換えており、ある調査会社は、2025年の深紫外線光源の市場は2018年比45倍の1,300億円以上になると予想しています。(※100nm~280nmの波長の紫外線はUV-Cに分類され強い殺菌効果があります。)

ちなみに、日常的には「殺菌」と「滅菌」は曖昧に使われますが「殺菌」と「滅菌」は異なります。日本薬局方では「微生物の生存する確率が 100万分の1以下になること」をもって「滅菌」と定義しています。国際的にも無菌性保証レベルとして、10-6(100万分 の1)が採用されています。「滅菌」は法令にもとづいて規格化された語句ですので、不用意に「滅菌」と表示すると問題になる可能性があります。

当社は、可視光・紫外線LED等のベアチップ実装の試作・量産サービスを幅広くご提供しております。LEDベアチップについて言えば、最先端装置の導入によりMimi-LED(約0.1mm□)レベルへの対応も可能となっております。また、技術課題の解決相談や実装プロセスの構築相談、各種試作品・デモ用デバイスの受託なども承っております。ホームページに詳細を掲載してありますので、お気軽にお問い合わせください。

電子デバイスは最終的には各種製品に搭載されて市場に提供されますが、深紫外線LEDを空気・表面殺菌に用いるためのアプリケーション開発は、ようやく端緒についたところです。深紫外線LEDメーカーや完成品メーカーがそれぞれアイディアを反映した商品を開発・リリースしてきていますが、まだ決定的なアプリケーションには至っていない感じがしております。当社は歯科診療等(一般用途も可能)での使用を想定した試作品を開発済であり、サンプル品も用意してありますので、こちらについてもご関心があればご連絡ください。自社開発事業 | 株式会社イングスシナノ (ings-s.co.jp)

紫外線は波長によっては日焼けを起こしたり、目に悪影響を及ぼしたりします。また、有機物(プラスチックなど)に覆われた製品の表面を劣化させたりしますが、一方で、ウィルスに対する殺菌効果を持っていますし、紫外線エネルギーを活用して液体から固体に化学変化させる紫外線硬化は産業界や医療現場でも幅広く利用されています。「毒と薬は表裏一体」ではありませんが、上手に紫外線を活用していくことは今後も重要ですし、大きなビジネスチャンスをもたらすと思っています。