各種ベアチップ微細実装、液晶パネル精密貼合わせ、試作から量産まで一貫受託!


メールマガジン


今回のお題はDXについてです。

 DXとはデジタルトランスフォーメーションのことで、経産省は「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義していますが、なかなかピンとこないというのが正直なところです。国内有数のIT企業のHPに「全員参加型DX」というような資料がありましたので読んでみましたが、なにやら難しい図表が多くて・・・

 いずれにしても、従来のIT化では不十分で、例えば、生産性の向上という観点でいえば、センサーとAIによる異常検知や故障予兆検知、クラウドサービスの利用による運用負荷の軽減、場所を選ばない業務遂行、ペーパーレス化による利便性を向上により省人化・省力化を推進することで、従業員は定型的な作業から解放され、新しい価値創造に集中できるということだそうです。

 当社は諏訪圏ものづくり推進機構の「半導体関連分野の製造企業を対象に産官学金の連携で伴走支援を行う」という取り組みに対象企業に選定いただきました。ものづくり推進機構としては、「DXに関連した課題解決の伴走支援を行い、経営・デジタルに関する専門的な知見やノウハウにつながる活動を推進し、諏訪ブランドの構築に繋げたい」ということで、すでに、事務局メンバーが2度ほど来社し、当社の実情や期待するDXへの支援等について意見交換をいたしました。

 当社としては生産面ではかなり以前から生産管理システムを導入済みで、手前味噌でいけませんが、中小企業としてはかなりのレベルでIT化を進めてきましたので、今回は営業面に焦点を絞って「営業DX」に取り組みたいと考えています。当社は試作業務を手広く扱っていますので、取引先も多岐にわたっており、また、営業メンバー間、生産部門、経営とのタイムリーな情報共有→営業戦略の策定など多くの課題を抱えています。営業活動自体もこれを機に変革していくことができれば、政府の言う「プロセスを変革し、競争上の優位性を確立する」というDXの定義にも則した取り組みになるのではと期待しています。

 以下、余談です。先日、混雑したあずさ号の前の座席に目の不自由な方が乗って来られました。同行者もいたので特に困っておられる様子もなく、茅野駅で降りて行かれました。私はすぐ後ろに乗っていたのですが、降りられるときに盲導犬を連れていることに初めて気がつきました。それまでに2時間弱の間、盲導犬にまったく気が付かなかったのです。本当にまったく気配もなかったことに驚きました。夏の暑い時期、水分の補給などはどうしているのだろうかと少し心配にもなりましたが、ホームを先導していく様子で大切に扱われていることが見て取れました。(T)