メールマガジン 10月
今回は、品質マネジメントシステムについてです。
例年、10月から11月にかけて当社では品質マネジメントと環境マネジメントの審査を受けます。当社はISO9001の認証を1999年に、また、自動車産業品質マネジメントシステム規格であるIATF16949の認証を2014年に取得し、以降、毎年維持・更新しています。
ISO9001は、製品やサービスの品質向上を目的とした国際的な品質マネジメントシステムの規格で、全世界で100万以上の組織が認証されています。製品やサービスの製造から提供までのプロセスが国際基準に従って管理されており、その組織や商品が国際基準のレベルの品質管理の仕組みで提供されていることの証明となります。
ISO16949は、ISO9001ほど一般的ではありませんが、自動車産業特有の品質マネジメントのために策定された国際規格です。こちらは自動車の製品や部品を提供するサプライチェーンを対象としており、第三者審査機関が審査と登録を行います。各自動車メーカーはIATF16949の要求事項を満たしているサプライヤーから部材等を調達することで、自動車の品質・安全を確保することができます。IATF16949はISO9001を基に米国の自動車メーカーが策定したものがルーツですが、より厳格な規格であると言われます。認証件数は世界で10万件、日本国内では2,000件程となります。
これらの規格を維持・更新していくためには会社として多大な労力も費用もかかりますが、社内的、社外的に大きなメリットがあります。ISO9001は新たな取引先とビジネスをスタートするときの条件になることが多くなっています。国際的な第三者機関からの認証を得ることで、顧客からの信頼の拠り所となります。社内的には、作業手順を明確化しますので、業務が効率化、標準化され円滑に生産活動ができるようになります。さらに、従業員の責任と権限も要求されますから、不測の事態への対応も迅速になります。
当社は、長くISO9001、IATF16949に取り組んで来たことで、会社全体に品質マネジメントシステムをベースとした考え方が定着してきております。ぜひ、安心してさまざまなお引合いをいただければ幸いです。さらに、環境マネジメントシステムであるISO14001の認証も2001年以降継続しておりますし、医療機器に関する品質マネジメントシステムの国際規格であるISO13485の取得も現在鋭意進めております。
以下、雑談です。私どもの地域では、毎年この時期になるとたくさんの柿が色づいてきます。ほとんどが渋柿ですので、干し柿や「さわし」柿に加工しなければ食べられません。干し柿を作るためにはひとつひとつ皮をむいて、括って干すということで手がかかります。それでも上手にできて親戚や知人に贈ればとても喜ばれます。温暖化もあるのでしょうか、せっかくつるした干し柿に黴(カビ)が発生してしまうこともあります。熱湯消毒をし、食用のアルコールを噴霧するというような規格化?された品質管理システムに則った加工が必要かもしれません。
(T)

