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ダイレクトボンディングとは?

ディスプレイにカバーガラスやタッチパネルを積層する場合、間に空気層を挟んで重ねると、空気層とパネルの界面反射によりディスプレイの輝度の低下、反射率が増えてしまうことでの見た目の悪化が起きます。特に、非点灯時や黒表示時に外光による反射が増えるため、黒が浮いてコントラストの低下や、ベゼル印刷との差が目立つといった品位の低下が起きます。



この見た目を改善するため、ディスプレイとカバーガラスやタッチパネルの空気層をなくして接着することをダイレクトボンディングといいます。空気層の代わりに、ディスプレイやカバーの材料(ガラスやアクリルなど)に近い屈折率を持つ透明な樹脂を充てんすることにより、光学的には界面がほとんどないような状態にします。このことから、ダイレクトボンディングはオプティカルボンディング(光学接着)や、オプティカルダイレクトボンディングなどとも呼ばれています。



ダイレクトボンディングの種類


ダイレクトボンディングは、その接着層の材料により大きく分けて二つの方法があります。それがOCA(光学透明両面テープ)とOCR(光学透明樹脂)です。それぞれ一長一短があるため、製品に応じて使い分けを行います。

弊社ではディスプレイデバイスに限らず、様々な部材のダイレクトボンディングの加工を行うことができます。
見た目評価で1個だけ試してみたい、等の少量試作からご対応しておりますので、お電話もしくはお問合せフォームからご相談ください。


ダイレクトボンディングの効果


冒頭に説明した通り、ダイレクトボンディングの目的は光学接着をすることで、視認性を向上させることにあります。

その効果はどれくらいになるでしょうか。



図は、ダイレクトボンディングと空気層を挟んだ場合の反射率の比較の模式図です。

ガラスと空気では、屈折率が異なるため、約4%の界面反射が起きます。

ダイレクトボンディングでは、入射した外光は、最表面と、ディスプレイ表示面で反射します。
ディスプレイ表示面は多くは偏光板や黒マスクなどにより黒いこと(ノーマリーブラック)が多く、反射率は4%程度となります。

一方、エアギャップの場合は、空気/ガラス の界面が2か所、空気/ディスプレイの界面が1か所あります。それぞれで約4%の反射があるため、トータルすると12%程度の反射率となります。

この差が、ダイレクトボンディングとエアギャップの視認性の差です。

さらにカバー材の表面にAR処理をしたり、ARフィルムを貼ったりすることにより、最表面の反射を低減することもできます。
エアギャップの場合も、内面の空気層界面の反射を減らすために、ARやモスアイ構造を使うことで視認性向上を目指すこともあります。

ARフィルムやモスアイフィルムの貼り付けについても、弊社にて対応が可能ですので、ぜひお電話もしくはお問合せフォームからご相談ください。


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