Cuワイヤボンディングについて(1)
今回はCuワイヤボンディングについて、技術ブログを始めさせて頂きます。
Cuワイヤボンディングは、半導体デバイスの製造プロセスにおいて重要な技術です。以下にCuワイヤボンディングについて詳しく説明します。
1.Cuワイヤとは
・Cuワイヤは、半導体チップ側の端子とリードフレーム等の基板側端子との間を繋ぐ細い金属線(ボンディングワイヤ)に銅(Cu)を使用しているものです。
・Au(金)ワイヤに比べて電気伝導性が良く、高速化や放熱対策に適しています。
2.Cuワイヤボンディングの特徴
・耐腐食性と接着性の向上
Cuワイヤはパラジウムでコーティングされており、耐腐食性と接着性が飛躍的に進化しています。
・ボンダビリティの向上
CuワイヤはAuワイヤとほぼ同等のボンダビリティを持ち、信頼性の高いボンディングが可能です。
3.Cuワイヤボンディングの利点
・低コスト
Auワイヤに比べてコストが低いため、組立工程のコスト削減に寄与します。
・高い信頼性
Cuワイヤの信頼性評価や故障解析が可能で、半導体デバイスの品質向上に寄与します。
Cuワイヤボンディングは、半導体産業においてますます重要性を増しており、その普及が予測されます。昨今ではAu(金)の価格が上昇の一途を辿っており、コスト削減の寄与は増大しております。