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前回の続きです。

LEDドライバIC、調べてみると、各社さんからいろいろなものが出ているようです。

その中でデモ機用に選択したのはISSI(現Lumissil)さんのIS31FL3743B。選んだ理由は次の通りです。

  1. 1チップで最大198灯まで制御できること
  2. 仕様書にRGBマトリクスの例が載っていたこと
  3. デモボードが入手できそうだったこと
  4. 最大12MHzのSPIに対応し、高速に動きそうなこと
  5. 外付け部品が少ないこと
  6. 高機能でマイコン制御が簡単になりそう(リアルタイム処理不要)
  7. 1stringごとに電流制限抵抗を用意する必要がなさそうだった

一方で、マトリクスを組んだ時に、11x6(xRGB) という中途半端な数になってしまうのが気になりましたが、まあ、技術展示なので...


LumissilさんのWebサイトには、評価用ボードとして、IS31FL3743B-QFLS4-EB というものが出ています。この型番で検索するといくつかの通販サイトで購入ができることがわかったので、購入してみました。
それが、こちら。



RGBが1パッケージになったLEDが11x6個並んでいます。

電源はmicro USBで、モバイルバッテリーでも、PCでも接続すれば電源が入るので、簡単に点灯確認ができますね。
再度にスイッチがついていて、電源投入後にスイッチを押すと、デモモードが切り替わり、いくつかの表示を見ることができるようになっています。

基板は2階建て。
上はLEDが実装されていて、下の基板にLEDドライバやデモ画像を表示させるためのマイコンが載っています。

下の基板の様子です。



U1がLEDドライバFL31IS3743B、U3はSTの32bitマイコンSTM32F103C8T6。回路図も公開されていて、それを見る限りはこのマイコンのファームウェアを書き換えて評価することもできそうです。(IC評価ボードの説明書にはArduinoを繋いで制御する説明がありましたが、うまく動かせず、最終的にはこちらのSTM32マイコンのファーム書き換えを行いました)

R5が電流設定抵抗。
標準で実装されている抵抗では明るすぎるため、変更しています。

ICの評価ボードが意外とそのままLEDのデモボードに使えそうな感触だったため、ひとまずこのLED基板を置き換えるものを作ることにしました。

(その3に続く)