mini LED 点灯基板 その1
技術ブログをはじめました。
イングスシナノの技術を使った、具体的な実施例を紹介できればと思います。
が、弊社は基本的には受託加工業者で、日々作業を行っている製品は、お客様の機密となるため、そのままご紹介することができません。
そのため、展示会用に作製した展示サンプルや、内部評価用に実施した加工の中から、開示できる範囲でご紹介していきたいと思います。
まず最初は、ミニLEDの展示に使った点灯基板と、ミニLEDの実装例をご紹介します。
下のような展示品の解説となります。
RGB個別のLEDを並べてマトリクスを形成したサンプルと、Blue LEDを0.2mmピッチで並べたサンプルになります。
いずれも搭載しているLEDは0.2×0.1mmサイズ(0201MM)のminiLED。コンデンサや抵抗のチップ部品の小さなものが0.4×0.2mm(0402MM)で、その1/4のサイズですから、いかに小さいかがよくわかるかと思います。
普通のピンセットではつまむこともできず、どこかに落としたら、まず見つけることはできません。チップコンデンサでも0603サイズは手はんだによる半田付けは慣れが必要ですが、0201サイズではまず無理でしょう。
ところで先ほど述べましたように、弊社は実装サービスを行う会社です。
弊社ではmini LED対応のボンダーを導入することでminiLEDの実装ができるようになりましたが、これをどのように使うかは、基本的にお客様に依存しています。社内ではLEDを点灯させるノウハウもあまりなく、手探りでミニLEDの使い方がアピールできる方法を考えてきました。
まずは、RGBマトリクス。
LEDの発光色がR,G,Bの3種類入手できそう、とわかったときに「RGBの3色を光らせてみよう」というアイデアはすぐに出てきました。
問題はその光らせ方。
せいぜい電流制限抵抗をつけて個別に点灯させる、マイコン+シフトレジスタでマトリクス動作ができるかな、というレベルでしたが、ミニLEDは何しろ小さい。できればたくさん点灯させたい、という希望もあり、点灯させる方法をあれこれ調べる日々が続きました。
そこで見つけたのが、LED駆動用IC。1チップで18x11個のマトリクスLEDを制御できるICでした。
(その2に続く)