各種ベアチップ微細実装、液晶パネル精密貼合わせ、試作から量産まで一貫受託!


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2016-08-04

今回のお題は、『有機ELは、究極のフラットパネルディスプレイか、それとも第2のプラズマディスプレイか?』 です。

アップル社が、iPhoneへ搭載する表示体として、ごく近い将来に有機EL(OLED)パネルを採用すると発表した途端に、液晶屋さんは天地がひっくり返ったごとくに有機EL開発へと舵をきったようです。マスコミもこぞってワッショイワッショイと関連記事をアップし、スマホの有機EL化の雰囲気作りに拍車をかけました。そのおかげで、有機ELの製造装置や材料を扱っている企業の株が急騰するなど、アップルの某幹部が株価操作を狙ったのではないかと 疑う向きも出る程でした。

ところが、件の発表から数ヶ月が過ぎ、次第に業界が落ち着きを取り戻すと、『本当に有機ELは、表示体の次期本命か?』 と疑問視する報道やコラム記事も目立ち始めております。  

来るべきIoT(Internet of Things)社会では、あらゆる機械や電気製品がネットにつながり、 ファームウェアの更新を繰り返すことになるはず・・・です(※注1)。そうなれば、現在のような固定的なメカスイッチは役に立たず、タッチセンサー+フラットパネルの組合せが標準のユーザーインターフェースとなり、ありとあらゆる機械と電気製品の『顔』になるでしょう。
今のところは、スマホやタブレットPCあるいはカーナビ、変わったところでは銀行のATMぐらいでしか この『顔』とは接することがないのですが、今後は自動車を筆頭に白物家電も巻き込んで、何でもかんでもこの『顔』を持つようになると思われます。IoT社会の象徴的な状態として、『トリリオン・センサー』という言葉が使われておりますが、まさに『トリリオン・TP + FPD』(※注2)という状態でしょうか。

という混沌としたFPD戦国時代の中で、タッチパネルと手をつなぐのに最もふさわしいお相手は、液晶なのか有機EL(OLED)なのか、はたまた電子ペーパーなのか・・・・。  そもそも手汗がベッタリ着くタッチ画面が綺麗かどうかが、そんなに大事かというと、私のようなガサツな人間には微妙なような気がしております(^_^;)

(※注1)今や、パソコンやスマホだけではなく、テレビやデジカメも制御ソフトのダウンロードによりバージョンアップを繰り返す時代が来ております。白物家電も既にそのステップまで来ているのではないでしょうか。『ママ。電気釜のソフトをバージョンアップしたから、前より美味しくご飯が炊けるようになったね・・・』なんて会話が聞かれるのもすぐでしょう。 余談ですが、画像制御と同等にソフトの役割が大きいのは熱制御だと思います。電気釜や冷蔵庫、オーブン等の台所系家電製品は、ソフトのバージョンアップだけでその性能アップが出来る製品群だと思われます。

(※注2)TP=タッチパネル、FPD=フラットパネルディスプレイ


さて、イングスシナノでは、液晶も有機ELも電子ペーパーも、実装から組立まで、貼合含め試作/少量量産対応しております。特に平面形状だけでなく曲面形状の貼合試作には 力を入れておりますので、是非ご活用ください。 次期本命のフラットパネルディスプレイが何であろうが、ごく少数であろうが、弊社では新製品立上げのために試作をしたい方のお手伝いをすることに全力を上げております。